一般的によく知られている「匂い袋」が代表的な匂香です。
匂香の種類
1. 匂い袋・においぶくろ
袋状の布地を巾着にして
その中に香木・香原料を入れた物が主流です。
2. 薬玉・くすだま
竹などで丸く鞠状に編んだ物の中に
菖蒲の葉などと一緒に香木・香原料を入れた物です。
邪気を避ける道具として使われていました。
3. 衣被香・えびこう
防虫香の事です。
4. 誰が袖・たがそで
衣の袖の形に作った2つの袋を紐でつないで
首からさげ、着物の両袖に落として携帯していた物です。
5. 訶梨勒・かりろく
訶梨勒の実(訶子)を袋に入れて
柱に飾ったりする掛け香です。
6. 呉萸嚢・しゅゆのう
呉茱萸(ごしゅゆ)の実を
緋色の袋に収めものです。
匂香は常温で香りを愉しむお香です。
大きめの袋に入れて棚に飾ったりする部屋香も
この匂香になります。