ジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑樹で
産地はインドネシア、インド、ベトナム、タイ、などです。
樹皮が病気になったり傷がつくと、
それを治すために植物自体が樹液を出します。
この樹液が固まって樹脂になり
長時間かけ胞子やバクテリアなどの働きにより
樹脂の成分が変わり、特有の香りを放つようになります。
沈香とは…
沈香は成木までに20年ほどかかると言われています。
樹脂成分が変わり沈香が出来るまでに
50年もかかるとされています。
さらに高品質の沈香となりますと
100年~150年もかかるといわれているのです。
現在では沈香の乱獲を防ぐため、
ワシントン条約の「附属書Ⅱ」に指定されています。
とても貴重なものである事は
おわかりいただけるかと思います。
実は沈香と呼ばれているのですが
本来は「沈水香木」(じんすいこうぼく)
と言われていました。
漢字からお察しいただけるかと思いますが
普通の木よりも比重が重いため
「水に沈む」ことに由来しています。日本に香木が来たのは
淡路島に流れついたのが最初と言われていますが
その香木が沈香であったと言われています。